レバノンへのイスラエルの爆撃でハマースの幹部2人が死亡(2024年10月5日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、10月5日の戦果について以下の通り発表した。

10月4日午後11時00分、レバノンの都市、村、民間人に対する攻撃への報復として、ウダイサ村一帯に侵攻しようとしたイスラエル軍歩兵部隊を迎撃し、これを撃退、兵士を殺傷した。

午前1時50分、同じく報復として、ウダイサ村一帯に侵攻したイスラエル軍部隊を迎撃し、進軍を阻止。

午前2時15分、同じく報復として、クファル・ユヴァル入植地に集結するイスラエル軍を攻撃。

午前2時15分、同じく報復として、クファル・ギラディ(キブツ)に集結するイスラエル軍をロケット弾で攻撃。

午前2時20分、同じく報復として、ヤールーン村のアビール渓谷に集結するイスラエル軍をロケット弾で攻撃。

午前7時00分、同じく報復として、マールーン・ラアス村森林地帯のバート高原に侵攻したメルガバ戦車1輌を地対地ミサイルで攻撃し、直接の損害を与え、乗組員を殺傷。

午前10時30分、同じく報復として、ラマト・ダヴィド空軍基地をファーディー1ミサイル複数発で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、サアサア入植地をファラク2ロケット弾複数発で攻撃。

午後2時10分、同じく報復として、カルミエル市をロケット弾で攻撃。

午後2時20分、同じく報復として、サファド市をロケット弾で攻撃。

(時刻明示せず)同じく報復として、ダン入植地森林地帯の砲台とイスラエル軍部隊を大型ロケット弾で攻撃。

午後4時00分、同じく報復として、マアレ・ゴラニ村をロケット弾で攻撃。

午後4時50分、同じく報復として、サキン市近郊のアルタ軍需産業会社をロケット弾で攻撃。

午後7時00分、同じく報復として、カツリン入植地に集結するイスラエル軍をロケット弾で攻撃。

午後8時30分、同じく報復として、ジャッル・ディール陣地に集結するイスラエル軍をロケット弾で攻撃。

午後11時30分、同じく報復として、バイヤード・ブライダー陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

午後11時30分、同じく報復として、マナラ入植地を移動するイスラエル軍部隊をロケット弾で攻撃し、確実に損害を与える。

(時刻明示せず)同じく報復として、シャムスン基地を自爆型無人航空機複数機で攻撃し、複数の標的に正確に損害を与える。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて、レバノンのヒズブッラーとの戦況について以下のような発表を行った。

午前8時22分、ハアマキム村、アラ渓谷地域で警報が発令され、飛翔体約5発がレバノンから飛来し、多連装ミサイルが一部を迎撃、それ以外は空地に着弾した。

午前10時00分、イスラエル空軍は夜間、レバノン南部のサラーフ・ガンドゥール病院に隣接するモスクに設置されている指揮所で活動するヒズブッラーのテロリスト複数人を攻撃。

午後1時2分、アダミット(キブツ)地域で警報が発令され、不審な航空標的1つがレバノンから飛来、イスラエル空軍がこれを撃破。

午後1時53分、ハイファ港、カルメル山、ハアマキム村地域で警報が発令され、飛翔体2発がレバノンから飛来、1発はイスラエル空軍が撃破、1発は空地に着弾。

午後3時36分、イスラエル空軍がレバノンに対する爆撃でハマースの幹部の1人、ムハンマド・フサイン・アリー・マフムード、軍事部門の幹部の1人サイード・アラー・ナーイフ・アリーを殲滅したとするイスラエル軍と安全保障局の声明を発表。

午後4時40分、午後2時9分と10分に上ガリラヤ、中部カリラヤ地方で、約30発の飛翔体がレバノンから飛来、大多数を撃破、一部は同地に落下。午後2時52分と58分に上ガリラヤ地方で警報が発令され、約30発の飛翔体がレバノンから飛来、一部を撃破、一部は空地に落下。午後3時までの時点で、ヒズブッラーはイスラエル領内に約90発の飛翔体を発射。イスラエル空軍はさきほど、ベイルート地域のヒズブッラーの指揮所、テロ・インフラに精密爆撃を実施。

午後7時16分、第36師団の兵士1人が前日にレバノン南部で負傷。

午後9時17分、ブルーラインから300メートルの距離に位置する全長250メートルのヒズブッラーの地下複合司令室を解体。

午後11時6分、ヒズブッラーはこの1日で約130発の飛翔体をイスラエル領に向けて発射。

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イスラエル軍は北部県トリポリ市近郊のバッダーウィー・キャンプを爆撃し、ハマースの殉教者イッズッディーン・カッサーム大隊の司令官の1人サイード・アターッラー・アリー氏を妻と2人の娘とともに殺害した。

爆撃はアリー氏の自宅を狙って行われた。

ナハールネット(10月5日付)などが伝えた。

AFP, October 5, 2024、ANHA, October 5, 2024、‘Inab Baladi, October 5, 2024、Naharnet, October 5, 2024、Qanat al-Manar October 5, 2024、Reuters, October 5, 2024、SANA, October 5, 2024、SOHR, October 5, 2024などをもとに作成。

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