ダマスカス県のマーヒル・マルワーン・イドリビー知事はスーマリーヤ地区で発生しているアラウィー派住民らの強制移住について法務委員会を設置し、本件を調査すると表明(2025年9月3日)


SANAによると、ダマスカス県のマーヒル・マルワーン・イドリビー知事は、スーマリーヤ地区で発生しているアラウィー派住民らの強制移住について、問題が旧体制の数十年にわたる不当な収用と不動産をめぐる汚職の蓄積に起因しているよると述べたうえで、強制移住や強制退去ではなく、公正かつ透明なかたちでの解決に向けて取り組んでいると強調した。

イドリビー知事はまた、内務省と国防省と連携して司法判断や必要な法律に基づかない行為や侵害を抑制し、命令に違反する者は処罰すると述べるとともに、ダマスカス県とダマスカス郊外県からなる法務委員会を設置し、本件を調査すると表明した。

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シリア人権監視団によると、アブー・フザイファを名乗る人物に率いられた武装グループが2日夜から3日未明にかけて、スーマリーヤ地区に侵入し、複数の住宅で略奪を行ったうえ、アラウィー派住民を脅迫し、強制退去を迫った。

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