ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、女性教師たちがダイル・ザウル市にある県教育局前に集まり、教育現場への復帰を求めて抗議デモを行った。
参加した女性教師の多くは、戦死者の遺族で、社会的な疎外や不安定な給与に苦しんでいるという。
**
ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、国防省の文民職員らがカフルスーサ区にある内閣府近くで抗議デモを行い、雇用状況の明確化と前政権崩壊以来停止している給与の支払いを求めた。
デモ参加者は、ウマウィーイーン広場に移動し、抗議行動を継続しようとしたが、内務治安部隊が介入し、抗議デモには事前承認が必要だと要求し、解散させた。
一方、シリア人権監視団によると、旧市街のハミーディーヤ市場の入り口で、商人たちがフルーグの撤廃に抗議するデモが行われた。
フルーグとは、店舗や住居の家賃のほかに、賃借権(営業権・居住権)を売買・譲渡しないことへの保証金支払い制度を指すが、最近になってこれを廃止しようとする動きが出てきている。
**
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、農民や青果商人たちがダルアー市にある県庁舎前で抗議デモを行い、国外からの野菜輸入を停止するよう要求した。
彼らは、輸入品が地元農作物に経済的損害を与え、農民が自らの収穫物を市場で販売する力を弱めていると訴えた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
