スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市にあるスワイダー国立病院に、県出身の16人の遺体が移送された。
遺体は、首都ダマスカスの病院に一時的に収容されていたが、身元確認後にシリア赤新月社の車輛で搬送された。
なお、同監視団によると、7月13日以降のスワイダー県をめぐる戦闘、処刑、イスラエルの爆撃による死者の合計は2,026人に達している。
内訳は以下の通り:
・スワイダー県住民:730人(大半はドゥルーズ派で、うち162人は民間人(21人の子供と51人の女性を含む))
・国防省・内務省要員:477人(ベドウィン部族出身者40人とレバノン人戦闘員1人を含む)
・イスラエルの爆撃で死亡した国防省・内務省要員:15人
・国防省庁舎へのイスラエルの爆撃で死亡した民間人:3人(女性1人と身元不明2人)
・スワイダー県での戦闘中に死亡したジャーナリスト:2人
・国防省・内務省要員に処刑されたドゥルーズ派住民:796人(うち女性73人、子供15人、高齢者、スワイダー国立病院の医療スタッフ20人)
・ドゥルーズ派武装勢力に処刑されたベドウィン部族出身者:3人(女性1人と子供1人を含む)
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スワイダー24、シリア人権監視団によると、シャフバー町では、女性たちが7月の衝突に際して誘拐・拉致された住民の解放を求めて抗議デモを行った。
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スワイダー24によると、スワイダー市のシリア赤新月社本部前で抗議集会が行われ、同団体のボランティア数十人が約2ヵ月前から行方不明となっている同僚のラマーフ・アイマン・マスウード氏の消息を明らかにするよう訴えた。
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