シャルア暫定大統領とラティーファ・ダルービー夫人は、米中央軍(CENTCOM)司令官ブラッド・クーパー提督とスーザン・クーパー夫人、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使および随行代表団を迎え、会談(2025年9月12日)

大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領とラティーファ・ダルービー夫人は、首都ダマスカスの人民宮殿で、米中央軍(CENTCOM)司令官ブラッド・クーパー提督とスーザン・クーパー夫人、さらにトーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使および随行代表団を迎え、会談した。

会談では、シリアと地域の安全と安定を確保するための政治・軍事分野における協力の展望について議論が交わされた。

戦略的パートナーシップの強化や、シリア・米間のあらゆるレベルにおける対話チャンネル拡大をめざそうとする共通の意思を反映して、前向きな雰囲気のなか行われたという。

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米中央軍(CENTCOM)は、Xを通じて、以下の通り声明を発表した。

2025年9月12日、CENTCOM司令官のブラッド・クーパー海軍大将とトーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使が、ダマスカスの大統領宮殿でシリアのアフマド・シャルア大統領と会談した。
会談のなかで、クーパー大将とバッラク特使は、シリアでのダーイシュ(イスラーム国)対策への支援についてシャルア大統領に謝意を表した。シリアでのダーイシュの脅威の排除は、米国本土への攻撃リスクを減少させると同時に、トランプ大統領が掲げる「繁栄する中東」と「自国および近隣諸国と平和を享受する安定したシリア」というビジョンの実現につながるものである。
また両者は、米国市民のシリア国内での救出を支援したことに対してシリアを称賛し、米国の中東における目標を支える取り組みを継続していくと表明した。そのなかには、新生シリア政府軍への複数の武装集団の統合に関する交渉も含まれる。
三者は今後も会談を継続し、両国がシリアでのダーイシュ対策に焦点を当て続けることを確認した。

 

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SANAによると、ラティーファ・ダルービー大統領夫人は、人民宮殿においてスーザン・クーパー夫人を迎え、会談した。

会談では、女性が諸国民間の理解の橋を築く上で果たす役割を踏まえたうえで、両者の共通の関心事である人道的・社会的課題について議論が行われた。

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