イスラエル軍は過去数ヵ月間にシリア領内でイラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団傘下の特殊作戦部隊によって動かされていた破壊工作員の細胞を摘発・逮捕したと発表(2025年9月12日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、Xを通じて以下の通り発表した。

特報 イスラエル軍は過去数ヵ月間に、シリア領内でイラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団傘下の特殊作戦部隊によって動かされていた破壊工作員の細胞を摘発・逮捕したと発表した。
軍は、シリア領内で実行された一連の特殊作戦について明らかにしており、その中で、ゴドス軍団の特殊作戦部隊である840部隊によって動かされていた複数のテロ細胞に属する要員が逮捕され、取り調べのために移送された。これらの細胞は「イスラエル国家」に対するテロ攻撃を実行するよう、840部隊から指示を受けていた。
本年3月と4月、シリア領内で840部隊に所属する現場要員2人、ザイダーン・タウィールとムハンマド・カルヤーンが逮捕された。また、過去数週間においては、レバノン人工作員カースィム・サラーフ・フサイニーとムハンマド・シュアイブ(先月レバノンで殺害)が代理で動かしていた複数のテロ細胞も摘発された。両者は、イランからヨルダン川西岸および北部戦線への武器密輸の中心的役割を担っていた人物だった。
取り調べによると、逮捕された工作員の中には、自分たちが誰のために働いているのか知らない者もおり、多くの場合、金銭による買収を通じてリクルートされ、840部隊の真の目的は知らされていなかった。
840部隊は、国内外においてイスラエル人やユダヤ人を標的にしたテロ活動の開発と指揮を担っており、今回明らかになった作戦は、これまで戦争を通じて部隊に対して講じられてきた実際的措置(高度なイラン製武器をヨルダン川西岸に密輸しようとする試みの阻止から、同部隊が利用していた東部シリアのシリア軍キャンプの攻撃に至るまで)に追加されるものである。
イランのゴドス軍団は、レバノン人やシリア人の状況を悪用し、欺瞞・買収・虚偽によって彼らをリクルートし、その命を危険にさらすテロ活動を遂行させている。イスラエル国防軍と治安機関シンベト(シャバック)は、840部隊およびイランの枢軸のあらゆる手先に対して断固たる行動を継続するとしている。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、車輛6台からなるイスラエル軍部隊がブライカ村から侵入し、アイン・ダルブ村、クードナ村を経由して、カムーニーヤ村に到達した。

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