米主導の有志連合はハマー県南部のジャルジースィーヤ村で空挺作戦を実施し、ダーイシュの幹部を殺害(2025年9月19日)

ハマー県では、シリア人権監視団イナブ・バラディーによると、米主導の有志連合は、県南部のジャルジースィーヤ村で空挺作戦を実施した。

作戦は2時間以上続き、上空で航空機が頻繁に飛来・旋回するのが確認された。

空挺作戦は、有志連合とアフマド・シャルア移行期政権の治安当局との連携のもとに行われ、戦闘ヘリが投入されるとともに、ジャルジースィーヤ村一帯の道路では厳重な警備が敷かれた。

この作戦により、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部の1人のアブドゥルカーディル・フトラーウィーが殺害され、また、銃撃の最中に数人が負傷した。

フトラーウィーは、ダーイシュに参加したとしてレバノンのルーミエ刑務所に収監されていたが、その後アサド政権に引き渡され、軍事情報局パレスチナ支部の収容施設やダマスカス郊外県サイドナーヤー刑務所に収監されていた。

だが、アサド政権の崩壊を受けて釈放されていた。

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この作戦に関して、米中央軍(CENTCOM)はXを通じて声明を出し、米国本土に対して直接的な脅威を及ぼしていたダーイシュの幹部工作員を殺害したと発表した。

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