
CBSは、アフマド・シャルア暫定大統領が、米CBSテレビの「60 Minutes」に出演し、マーガレット・ブレナン氏の独占インタビューに応じたと伝え、その一部を公開した。
SANAによると、公開されたインタビューのなかで、シャルア暫定大統領は、ドナルド・トランプ米大統領によるシリア制裁解除の決定を称賛し、それを「迅速で、勇敢かつ歴史的なもの」と評した。
また、この決定はシリアが「安全で、安定し、統一された国家であるべきだ」ということを認めたものだと述べた。


シャルア暫定大統領の主な発言は以下の通り。
(ドナルド・トランプ米大統領によるシリア制裁解除は)迅速で、勇敢かつ歴史的なものだ…。この決定はシリアが安全で、安定し、統一された国家であるべきだということを認めたものだ。
これは、シリアだけでなく、世界中すべての国々の最大の利益となる…。米国と、多くの問題と相互利益について対話を行い、良好かつ直接的な方法で関係を回復したい。
(プラグマティズムと評価されている施政について)この表現には同意しない…。アラビア語ではこの言葉は否定的な意味合いを持つ…。重要なのは、メディアで何が言われたかに関係なく、今起きていることに目を向けることだ。
シリアの行動が「犯罪的な体制によって人々に押し付けられていた抑圧から国民を救い…、難民や避難民が祖国に帰還できるようになった。
我々は化学兵器で爆撃された人々を支援した。我々はダーイシュ(イスラーム国)とも戦った。我々はイランの民兵とヒズブッラーを地域から追放した。
国際社会は、民間人を保護せず、囚人を解放せず、化学兵器の使用を阻止できなかった…我々がシリアで取ったすべての高貴な行動は、本来、国際社会が果たすべき役割だった…。だが、我々は弁護席で非難されるべきではない…。我々こそが他者に問いただすべきなのだ。なぜ、シリアでこれらの恐ろしい犯罪が起きていた時に沈黙していたのか?
制裁解除に反対する者は、シリア国民を再び殺害する共犯者となるだろう。
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