「シリア国民抵抗(殉教者アフマド・マルユード大隊)」を名乗る新たな組織がシリア南部でイスラエル軍拠点入り口での爆発で予備士官を負傷させたと発表(2025年9月29日)

マヤーディーン・チャンネルイナブ・バラディーが30日に伝えたところによると、29日にイスラエル軍の予備役士官がシリア南部(クナイトラ県)での爆発で負傷した件に関して、「シリア国民抵抗(殉教者アフマド・マルユード大隊)」を名乗る新たな組織がその攻撃を実行したとする声明を発表した。

この組織は声明で、数日間の綿密な監視を経て、クナイトラ県に新設されているイスラエル軍の軍事拠点の入り口に爆発物を仕掛け、早朝にこれを爆発させることに成功、イスラエル軍兵士らを負傷させたと発表した。

声明ではまた、「シリア全土解放まで正当な闘争を継続する」と明言し、アフマド・シャルア移行期政権に対してダルアー県やクナイトラ県で活動する抵抗運動勢力を追跡しないよう警告、「真の敵はイスラエルだ」と強調した。

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これに関して、フェイスブックの「ジュバーター・ハシャブ村、ウーファーニヤー村、トゥルナジャ村およびこれに属する地域」は、この声明がクナイトラ県の住民、とりわけマルユード家を代表するものではないとしたうえで、攻撃との関係を否定、声明を「前体制の残党やその手先が事態を煽り、世論を欺くための必死の試み」と批判した。

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