『エルサレム・ポスト』:バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使の「高速外交」は不安定化を助長し、同盟国を遠ざけ、地域全体の不信感を深めた(2025年9月30日)

『エルサレム・ポスト』は、トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使の「高速外交」が裏目に出て、不安定化を助長し、同盟国を遠ざけ、地域全体の不信感を深めていると伝えた。

同紙によると、バッラク対しは中東外交をビジネス取引のように扱い、迅速な発表と目に見える成果を追求してきたとしたうえで、「このスタイルは不動産取引では通用するかもしれないが、シリア、レバノン、トルコにおいては不安定化を深める危険性を伴う。現実の複雑さよりも見栄えを優先することで、彼は地域の力学を見落とし、スワイダー県のドゥルーズ派などの共同体がその代償を払っている」と批判した。

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