人民議会選挙にシリア系米国人のユダヤ教徒のヘンリー・ユースフ・ハムザ氏がユダヤ教徒として約70年ぶりに立候補(2025年10月3日)


スカイ・ニュース(アラビア語版)ジャズィーラ・チャンネルは、シリア系米国人のユダヤ教徒ヘンリー・ユースフ・ハムザ氏が、人民議会選挙でダマスカス県選挙区から立候補していると発表した。

ユダヤ教徒が人民議会議員選挙に立候補するのは、第三次中東戦争後にシリアのユダヤ教徒に立候補が禁じられて以来初めで、またユダヤ教徒が実際に立候補するのは約70年ぶり。

ハムザ氏(47歳、あるいは48歳)は、ニューヨークに住むシリア系ユダヤ人の最高位ラビであるユースフ・ハムザの息子。

父親はハーフィズ・アサド大統領がユダヤ教徒の渡航禁止措置を解除した1992年にシリアを離れ、ニューヨークに移住していた。

立候補を発表した声明の中でハムザ氏は、「繁栄し、寛容で、公正なシリアに向けて」をスローガンに選挙に挑むと述べ、「正義のために、シリアの遺産の保護のために、そして制裁の解除のために」立候補すると強調した。

また彼は、「ハサカからスワイダーへ、ダルアーからラタキアへ、ダマスカスからアレッポへ、すべてのシリア人のための統一シリアを信じている」と述べた。

さらに、在米シリア人コミュニティと協力を続け、シーザー・シリア市民保護法(シーザー法)を無条件で撤廃させるために活動していくとした。

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