スワイダー県マジュダル村近郊でシャルア移行期政権の部隊に属する無人航空機が墜落(2025年10月19日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、マジュダル村近郊で、アフマド・シャルア移行期政権の部隊に属する無人航空機が墜落した。

墜落の原因は不明。

国民防衛部隊の司法軍事調査局は、フェイスブックを通じて声明を出し、一部の扇動的ページや関係者が組織内部の対立や指導層の分裂・解任について流布している虚偽報道に関して、根拠がないと否定、「デマや虚偽情報の拡散は容認しない。国民防衛部隊はこれまで通り団結し、山(バシャン山)の守護盾であり続ける」と強調した。

 

 

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シリア人権監視団によると、スワイダー市の尊厳(カラーマ)広場で、数百人が参加する大規模な中心的デモが行われ、県内出身の拉致・行方不明者の消息解明およびスワイダー県の西部および北部におけるアフマド・シャルア移行期政権による封鎖解除を要求した。

デモ参加者らは、「保証国に求める、ジャウラーニー率いるテロ部隊をスワイダー県西・北部から撤退させよ」、「腐敗した指導者たちは民の血の前で臆病者だ、裁け!」、「殉教者の血は取引の対象ではない!」といったシュプレヒコールが連呼された。

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SANAによると、16台の貨物輸送者からなる人道支援物資の車列と、100台を超える商業用貨物輸送者の車列が、スワイダー県北部のムトゥーナ村の検問所を通ってスワイダー市に到着した。

物資の搬入は、シリア・アラブ赤新月社の監督のもとで実施された。

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SANAによると、ムトゥーナ村の検問所を通じて、女性や子どもを含む遊牧民出身の民間人34人が、シリア・アラブ赤新月社の監督のもとで、スワイダー県からアフマド・シャルア移行期政権の支配地に退避した。

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