スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市西のマンスーラ村に展開するアフマド・シャルア移行期政権の軍部隊および予備部隊が28日夜、スワイダー市北西部へ向けて重機関砲で射撃を行った。
これを受けて、29日未明、スワイダー市西のラサース村・カナーキル村(ダマスカス郊外県)間で、国民防衛部隊との間に散発的な戦闘が発生した。
また、スワイダー24、シリア人権監視団によると、スワイダー市上空にシャルア移行期政権の軍部隊の無人航空機が侵入したとの情報が拡散された直後、約5分間にわたり同市から上空に向けて発砲が行われた。
さらに、シリア人権監視団によると、スワイダー市北西のタッル・ハディードムとフドル住宅地区を結ぶ地域で武装衝突が発生した。
このほか、シリア人権監視団によると、シャルア移行期政権の軍部隊と予備部隊は、スワイダー市西のマズラア町から重火器でマジュダル村方面を、マンスーラ村から運輸検問所一帯を砲撃した。
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シリア人権監視団によると、スワイダー市のカラーマ広場で数十人がデモを行い、アフマド・シャルア移行期政権の権威を改めて拒否、国際社会に対して、人権保護のための介入と、誘拐された男女の即時解放を求めた。
また、スワイダー市の県庁舎前でも、7月の戦闘で避難を余儀なくされた数十人が集結、「よそ者」(シャルア移行期政権)の退去、自宅への帰還、誘拐された人々の解放を訴えた。
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