シリア軍地上部隊はロシア軍とともに、アレッポ県東部のトルコ国境に位置する北・東シリア自治局支配下のアイン・アラブ市(クルド語名コバネ)に展開、ラッカ市への展開も開始(2019年10月16日)

アレッポ県では、SANA(10月16日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が、ロシア軍(憲兵隊)とともに、県北東部のトルコ国境に面する北・東シリア自治局支配下のアイン・アラブ(コバネ)市に展開した。

シリア軍地上部隊は車列をなして、ユーフラテス川西岸の北・東シリア自治局の拠点都市マンビジュ市を出発し、ユーフラテス川のカラ・クーザーク橋を渡河し、同川東岸に入り、アイン・アラブ市に到着した。

米軍は、アイン・アラブ市へのシリア軍の進駐を3日前から阻止しようとしていたが、最終的には展開を黙認した。

シリア軍地上部隊の展開は、ロシア仲介によるシリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との合意を受けたもの。

https://www.sana.sy/?p=1036491

 

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ハサカ県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍地上部隊が、タッル・タムル町近郊のアルバーン村、ライラーン村、アーミリーヤ村、タウィーラ村、アフラーシュ村、マナージール村に入り、同地における展開地域を拡大した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍からなる合同部隊がアイン・イーサー市に近い第93旅団基地に展開した。

シリア軍が同基地に展開するのは、ダーイシュ(イスラーム国)の勢力拡大を受けて撤退して以降、5年ぶり。

スプートニク・ニュース(10月16日付)によると、シリア軍地上部隊はさらに、ラッカ市にも展開を開始した。

AFP, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、Sputnik News, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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