米軍がダイル・ザウル県南東部の「イランの民兵」の拠点を爆撃する一方、ハサカ県の基地1カ所を撤収か?(2020年1月8日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(1月8日付)によると、米軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるハジーン市近郊のマジャーウィダ村にある「イランの民兵」の拠点複数カ所に対して爆撃を行った。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、イラク領内からスィーマルカー国境通行所を経由して、装甲車、武器、装備を積載した米軍の貨物車輌60輌がシリアに進入した。

ユーフラテス川東岸地域で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支援するのが任務だという。

一方、SANA(1月8日付)が複数の住民筋の話として伝えたところによると、ダイリーク(マーリキーヤ)市近郊のハッラーブ・ジール村に設置されていた基地から米軍部隊が撤退した。

この基地は半年前に違法に設置されたもので、軍用車輌約40輌からなる米軍の車列はイラク領内に向かったという。

AFP, January 8, 2020、ANHA, January 8, 2020、AP, January 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 8, 2020、Reuters, January 8, 2020、SANA, January 8, 2020、SOHR, January 8, 2020、UPI, January 8, 2020などをもとに作成。

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