シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構のアブー・ハーリド・シャーミー報道官は、ロシアとトルコの合意に基づいて12日に発効した停戦に関して、「停戦が宣言された当初かれ、それがロシアの時間稼ぎだとうことを承知しており…、誰もが偽りの停戦だと強く意識していた」としたうえで、イドリブ県アブー・ジュライム村に対する攻撃でシリア軍に被害を与えたことを「彼らが信じてきた対決という選択肢を実際に解釈したもの」だと主張、「占領者とその尻尾」を駆逐すると表明した。
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トルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)もこの停戦に関して、「占領国ロシアとその尻尾である犯罪体制が…いかなる停戦も遵守しないと確信していた」としたうえで、「全力で土地と革命を防衛する」と表明し、戦闘を継続する意思を示した。
AFP, January 16, 2020、ANHA, January 16, 2020、AP, January 16, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2020、Reuters, January 16, 2020、SANA, January 16, 2020、SOHR, January 16, 2020、UPI, January 16, 2020などをもとに作成。
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