アサド大統領はシリア・ポンド下落に対処するため、外貨での取引を禁止し、誤情報拡散への刑事罰を強化する二つの政令を施行(2020年1月18日)

アサド大統領は、シリア・ポンドの下落と米ドルの流出に対処するため、2020年政令第3号を施行し、シリア・ポンド以外の通過による取引を禁止した。

2020年政令第3号は、2013年政令第54号の第2号を修正したもので、違反者には、7年以上の懲役刑、違法取引額の2倍の罰金形が科される。

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アサド大統領はまた、シリア・ポンドの下落に関してさまざまな誤情報が氾濫していることに対処するとして、虚偽の情報発信にかかる罰則を強化することを定めた2020年政令第4号を施行した。

2020年政令第4号は、1949年政令第148号によって施行された刑法第309条の改正を定めたもので、これにより虚偽の情報発信に対して、仮拘留と100~500万シリア・ポンドの罰金が科せられる。

AFP, January 18, 2020、ANHA, January 18, 2020、AP, January 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2020、Reuters, January 18, 2020、SANA, January 18, 2020、SOHR, January 18, 2020、UPI, January 18, 2020などをもとに作成。

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