SANAはシリア軍が解放したダイル・シャルキー村(イドリブ県)にあるウマイヤ朝第5代カリフのウマル・ブン・アブドゥルアズィーズの廟が略奪・放火され、大きく損傷したと伝える、反体制系メディアはシリア軍の犯行と断じる(2020年1月29日)

SANA(1月29日付)は、シリア軍がシャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、1月24日に解放したイドリブ県ダイル・シャルキー村にあるウマイヤ朝第8代カリフのウマル・ブン・アブドゥルアズィーズ(ウマル2世)の廟が略奪・放火され、大きく損傷したと伝え、その写真を公開した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)などの反体制系メディアは、シリア軍の進攻前に村で火災は発生しておらず、廟の破壊はシリア軍によるものだと伝えた。

AFP, January 29, 2020、ANHA, January 29, 2020、AP, January 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2020、Reuters, January 29, 2020、SANA, January 29, 2020、SOHR, January 29, 2020、UPI, January 29, 2020などをもとに作成。

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