イドリブ県では国内避難民(IDPs)が人道支援機関の倉庫を襲撃し、物資を略奪。ダルアー県では支援NGO職員2人が殺害される(2020年2月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、バーブ・ハワー国境通行所とマアッラトミスリーン市を結ぶ街道上にある人道支援団体「ナサーイム・ハイル(微風)協会」の倉庫前に押し寄せていた国内避難民(IDPs)数百人が倉庫を襲撃、保管されていた物資を略奪した。

同倉庫近くでは、WFP(世界食糧計画)が、地元評議会の監督のもとにサラーキブ市から避難してきたIDPsに物資を配給していたという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、現地で人道支援活動にあたっていたオクスファムの職員2人がヤードゥーダ村とムザイリーブ町を結ぶ街道で武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

殺害された2人は、学校建設予定地の調査の仕事を終えて帰着する途中だった。

AFP, February 19, 2020、ANHA, February 19, 2020、AP, February 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2020、Reuters, February 19, 2020、SANA, February 19, 2020、SOHR, February 19, 2020、UPI, February 19, 2020などをもとに作成。

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