シリア人権監視団は政府支配地域の新型コロナウイルス感染者数が72人に達していると発表(2020年4月12日)

シリア人権監視団は、信頼できる複数の医療筋の情報として、ダマスカス県、アレッポ県、ラタキア県、タルトゥース県、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県で新型コロナウイルスの感染を疑われ、隔離されている住民が410人に達していると発表した。

このうち180人はPCR検査の結果、陰性と診断され、センターを後にしたが、42人の感染が確認されたという。

シリア人権監視団はこの発表を行った数時間後、複数の情報筋の話として、ラタキア県での感染者数が26人、タルトゥース県が16人、アレッポ県、ダマスカス県、ハマー県、ヒムス県、ダルアー県が合わせて30人、合計で72人に達していると発表した。

2度目の発表によると、感染の疑いがあり、隔離されている住民は約500人に達しており、うち220人はPCR検査の結果、陰性と診断されたとしている。

一方、同監視団によると、ダイル・ザウル県、アレッポ県、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町で新型コロナウイルスに感染した「イランの民兵」は116人に達しているが、うち30人は回復したという。

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アイン・フラート(4月12日付)によると、「イランの民兵」25人がブーカマール市で新型コロナウイルスに感染、うち15人がイラク人民動員隊によってイラクに搬送された。

AFP, April 12, 2020、ANHA, April 12, 2020、AP, April 12, 2020、‘Ayn al-Furat, April 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2020、Reuters, April 12, 2020、SANA, April 12, 2020、SOHR, April 12, 2020、UPI, April 12, 2020などをもとに作成。

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