英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから93日目となる6月6日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県3件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が5日深夜から6日未明にかけて、フライフィル村、サーリヒーヤ村一帯を砲撃、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
シリア軍はまた、「決戦」作戦司令室支配下のバイニーン村、ルワイハ村、ハントゥーティーン村を砲撃した。
砲撃は、ロシア軍の無人偵察機が上空を旋回するなかで行われた。
一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
AFP, June 6, 2020、ANHA, June 6, 2020、AP, June 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 6, 2020、Reuters, June 6, 2020、SANA, June 6, 2020、SOHR, June 6, 2020、UPI, June 6, 2020などをもとに作成。
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