イスラエル軍戦闘機がダマスカス県の南方をミサイル攻撃、シリア軍防空部隊が迎撃(2020年7月20日)

シリア軍筋は、20日午後21時48分、イスラエル軍戦闘機が占領地ゴラン高原上空からダマスカス県の南方をミサイル攻撃、これに対してシリア軍防空部隊が迎撃したと発表した。

シリア軍の迎撃でミサイルのほとんどは撃破されたが、一部が着弾し、兵士7人が負傷した。

SANA(7月20日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍はダルアー県(イズラア市)、スワイダー県、クナイトラ県上空からミサイルを発射し、「イランの民兵」5人が死亡し、4人が負傷、またシリア軍防空部隊の兵士7人が負傷した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月20日付)によると、攻撃は8回にわたって行われ、マッザ航空基地、ダマスカス郊外県キスワ市、サフナーヤー市一帯の「イランの民兵」、レバノンのヒズブッラーの拠点が標的となった。

複数の情報筋によると、この攻撃で、イラン・イスラーム革命防衛隊シリア東部地区司令官のアリー・ハーッジ・フサイン氏ら「イランの民兵」やシリア軍の将兵多数が死亡したというが、確認はとれていない。

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AFP, July 20, 2020、ANHA, July 20, 2020、AP, July 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, July 20, 2020、Reuters, July 20, 2020、SANA, July 20, 2020、SOHR, July 20, 2020、July 21, 2020、UPI, July 20, 2020などをもとに作成。

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