北・東シリア自治局の支配地域でシリア民主軍への襲撃続く(2020年8月23日)

ラッカ県では、SANA(8月23日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市、アブー・カビーア村で、正体不明の武装集団が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点複数カ所に発砲し、アブー・カビーア村で兵士4人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、ANHA(8月22日付)によると、北・東シリア自治局の支配下のハジーン市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が負傷した。

シリア人権監視団によると、オートバイはハジーン市の地元評議会共同議長の通過に合わせて爆発したという。

一方、SANA(8月23日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村でシリア民主軍の兵士1人が、正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

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ハサカ県では、SANA(8月23日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市東のジャラール村でシリア民主軍の車輌が襲撃を受けて、兵士複数人が死傷した。

一方、シリア人権監視団によると、米軍の大型トレーラーなど40輌からなる車列が、違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、シャッダーディー市などの米軍基地に向かった。

AFP, August 23, 2020、ANHA, August 23, 2020、AP, August 23, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 23, 2020、Reuters, August 23, 2020、SANA, August 23, 2020、SOHR, August 23, 2020、UPI, August 23, 2020などをもとに作成。

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