政府支配地域で新学期が始まるなか、ハサカ市の高等学校前では教師、職員、生徒がシリア民主軍による施設接収に抗議するも、強制排除される(2020年9月13日)

ハサカ県では、SANA(9月13日付)によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるハサカ市では、北・東シリア自治局支配地域内にあるハンナー・アターッラー高等学校前で座り込みデモを行い、施設の封鎖に抗議していた教師、事務職員、生徒らに人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が暴行を加えるなどして、強制排除した。

ハンナー・アターッラー高等学校は、シリア民主軍が接収し、軍事施設として転用している。

なお、シリア政府支配地域では9月13日、2020年度の新学期が始まり、小中高等学校の生徒373,5521人が13,280校への登校を開始した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局とシリア政府が共同統治するマンビジュ市および周辺地域で、シリア民主軍が青年45人以上を、兵役を忌避していたとして拘束、連行した。

AFP, September 13, 2020、ANHA, September 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 13, 2020、Reuters, September 13, 2020、SANA, September 13, 2020、SOHR, September 13, 2020などをもとに作成。

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