スプートニク・ニュース(12月28日付)は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市一帯に対するトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍の攻撃を受けて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がロシア側との協議の結果、同市から撤退し、ロシア・シリア両軍にこれを引き渡すことに同意したと伝えた。
これに関して、国民和解委員会メンバーで親政権ブロガーとしても知られるウマル・ラフムーン氏も、シャームFM(12月28日付)に対して、シリア民主軍がアイン・イーサー市をロシアとシリア軍に引き渡すとの情報を得たと述べた。
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しかし、シリア民主軍に所属するギレ・スピ(タッル・アブヤド)軍事評議会のリヤード・ハルフ総司令官は報道声明を出し、撤退合意を「根拠がない」と否定した。
AFP, December 28, 2020、ANHA, December 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2020、Reuters, December 28, 2020、SANA, December 28, 2020、Sham FM, December 28, 2020、SOHR, December 28, 2020、Sputnik News, December 28, 2020などをもとに作成。
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