イドリブ県では「決戦」司令室の攻撃でシリア軍兵士1人死亡(2020年12月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村一帯を攻撃、シリア軍兵士1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、ハルーバ村、バイニーン村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約50輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、シャーム解放機構は10月22日にトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と同機構が軍事・治安権限を掌握するいわゆる「解放区」の境界に位置するガザーウィーヤ村の通行所で拘束したムジャーヒディーン軍の元メディア活動家1人を釈放した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が、シリア政府の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区を砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるハーッラ市近郊でシリア軍の車輌が狙われ、乗っていた大尉が重傷を負い、その後死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(イドリブ県16件、ラタキア県2件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020などをもとに作成。

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