ダイル・ザウル県でダーイシュが大型バスを襲撃、SANAによると住民25人が、シリア人権監視団によると民兵37人が死亡(2020年12月30日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月30日付)によると、シリア政府の支配下にあるカバーキブ村近郊で、大型旅客バス(ボールマーン)が「テロ攻撃」を受けて、乗っていた住民25人が死亡、13人が負傷した。

旅客バスは、ダイル・ザウル市とヒムス県タドムル市を結ぶ街道で狙われた。

シリア人権監視団によると、攻撃はダーイシュ(イスラーム国)によるもの。

バス3台が狙われ、士官8人を含むシリア軍第4師団所属の民兵37人(その後死者は39人に)が死亡、多数が負傷したという。

将兵は新年を自宅で過ごすためバスで移動していたという。

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シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュはまた、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県地帯で激しく交戦、ロシア軍戦闘機が同地を爆撃した。

AFP, December 30, 2020、ANHA, December 30, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2020、Reuters, December 30, 2020、SANA, December 30, 2020、SOHR, December 30, 2020、December 31, 2020などをもとに作成。

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