新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構がラッカ県のロシア軍基地を襲撃(2021年1月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団、ANHA(1月1日付)、ハベル24(1月1日付)、「ラッカは沈黙によって惨殺される」(1月1日付)などによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・サマン村に設置されているロシア軍基地が12月31日深夜から1月1日未明にかけて襲撃を受け、爆発と銃撃戦が発生、ロシア軍兵士複数人が負傷した。

攻撃を行ったのは、新興のアル=カーイダ系組織の一つでイドリブ県で活動しているフッラース・ディーン機構で、SNSを通じて次のような声明を出し、犯行を認めた。

「現場では悲惨な状況が続いているものの、汝らの同胞であるフッラース・ディーン機構の中隊の一つがラッカ県のタッル・サマンでロシア軍部隊の巣窟を襲撃することに成功した」。

フッラース・ディーン機構が、反体制派の支配地域であるいわゆる「解放区」以外で作戦を実行したのは、これが初めて。


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シリア人権監視団によると、攻撃を行ったのはフッラース・ディーン機構のメンバー2人。

爆弾を仕掛けた車をロシア軍基地の前に停車させ、基地に向けて発砲、車を置いたまま逃走し、その直後に爆発が発生したという。

この爆発で、ロシア軍兵士数人が爆弾の破片を浴びて負傷したという。

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一方、ANHA(1月1日付)によると、攻撃は爆弾を搭載した車1台と自爆戦闘員5人によって行われた、と伝えた。

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また、「ラッカは沈黙によって惨殺される」は、爆発発生直後に銃撃戦が起こり、ロシア軍兵士多数が死傷したと伝えた。

AFP, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Raqqa-sl, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021、Xeber24, January 1, 2021などをもとに作成。

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