シリア軍と「決戦」作戦司令室がラタキア県で砲撃戦、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人が死亡(2021年1月22日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がトルコマン山地方一帯で砲撃戦を行い、「決戦」作戦司令室の戦闘員1人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のフライフィル村、マジュダリヤー村などを砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県7件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は14件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 22, 2021、ANHA, January 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 22, 2021、Reuters, January 22, 2021、SANA, January 22, 2021、SOHR, January 22, 2021などをもとに作成。

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