サウジアラビア内務省はジュネーブ会議に代表を派遣しているシリア交渉委員会の活動停止を決定(2021年1月22日)

ドゥラル・シャーミーヤ(1月22日付)は、サウジアラビア内務省が、ジュネーブ会議に代表を派遣しているシリア交渉委員会に対して文書を送り、今月1月末をもってサウジアラビアでの活動を停止する決定を下した旨通告したと伝え、文書の画像を公開した。

文書には「シリア交渉委員会の活動中断が続いていることを踏まえ、今月末に委員会職員の活動を停止することが決定された…。活動停止は委員会が活動を再開するまでとする」と記されている。

シリア交渉委員会の内部では、最近になってメンバーどうしの意見対立が激化し、道標議会を構成する民主的変革諸勢力国民調整委員会、モスクワ・プラットフォーム、カイロ・プラットフォームはそれぞれ、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表に対立を収束させるために介入するよう要請していた。

AFP, January 22, 2021、ANHA, January 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2021、Reuters, January 22, 2021、SANA, January 22, 2021、SOHR, January 22, 2021などをもとに作成。

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