制憲委員会(憲法制定委員会)第5ラウンド閉幕、ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は失望感を露わに(2021年1月29日)

スイスのジュネーブにある国連本部で1月25日から開催されていた制憲委員会(憲法制定委員会)第5ラウンドの小委員会会合が閉幕した。

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ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、記者会見で以下のように述べ、失望感を露わにした。

残念ながら今回のラウンドは何も実現しなかった。委員会の活動をどう進めるかについても明確な理解はなされなかった…。

これまでのラウンドのようなかたちで作業が行われたが、こうした方法はもはや効果的ではない。こうした方法を変えなければ、我々は続けることはできない。

そのうえで、シリア政府代表団と反体制派代表団の各代表に次回以降のラウンドにおける作業プロジェクトを提示するよう要請した。

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シリア政府代表団の代表を務めるアフマド・クズバリー人民議会議員は、記者会見で、シリア政府代表団が、委員会の任期中に憲法改正プロセスに沿った諸原則を準備する作業の一環として、反体制派代表団側にいくつかの基本要件を文書で示したとしたうえで、反体制派代表団からの回答を待っていることを明らかにした。

一方、反体制派代表団は、合意されている議事の進行、すなわち憲法の諸原則の審議を回避し、議事に反し、シリアの現実と乖離した問題を提起することに終始したとしたうえで、これらの問題提起の一部は、外国のアジェンダに沿ったものだと批判した。

なお、記者からの質問に対して、クズバリー人民議会議員は、憲法制定の基本原則の内容について、主権、領土の保全と統合、外国からの内政不干渉、国名、国旗、国家、公用語などがあると答えた。

SANA(1月29日付)が伝えた。

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反体制派代表団のハーディー・バフラ代表は記者会見で、1回のラウンドの会期を3週間、ラウンド間の休会期間を1週間とし、会議に期限を設定するよう求めた。

イナブ・バラディー(1月29日付)が伝えた。

AFP, January 29, 2021、ANHA, January 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 29, 2021、‘Inab Baladi, January 29, 2021、Reuters, January 29, 2021、SANA, January 29, 2021、SOHR, January 29, 2021などをもとに作成。

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