アレッポ県西部でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2021年2月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県西部の第46中隊基地一帯でシリア軍と「決戦」作戦司令室が砲撃戦を行い、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタカード村、カフル・ヌーラーン村、カフル・アンマ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、カンスフラ村、フライフィル村、ファッティーラ村、バイニーン村、ルワイハ村、カドゥーラ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるルワイヒーナ村で軍事情報局に協力している男性1人が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるムサイフラ町の町長(ムフタール)が正体不明の武装集団の発砲を受けて重傷を負い、その後搬送先の病院で死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県10件、ラタキア県6件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は16件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 1, 2021、ANHA, February 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 1, 2021、Reuters, February 1, 2021、SANA, February 1, 2021、SOHR, February 1, 2021などをもとに作成。

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