アスマー・アフラス大統領夫人は、母の日(3月21日)に合わせて、母国シリアと母たちに対して祝辞を贈った。
祝辞は大統領府のフェイスブック公式ページ(https://www.facebook.com/SyrianPresidency/)を通じて発表された。
その内容は以下の通り:
母なるシリアへ…
私たちが共に戦ってきた戦争から10年が経ちました。あなたは、力強く誠実な不屈の存在で、過酷な戦争を乗り越え、敗北を知らない心でこれを打ち砕きました。
敵の圧力や包囲にもめげず、その腕で未来の柱を建て、苦痛から喜びを作り出し、困難から成功と栄光をもたらす子らを産み、育てる母なるシリアへ。
子らに全力で行動させ、生活の糧、生産、そして祝福のための新たな機会を常に生み出してくれる母。
正しいことと過ち、正義と不正、信頼と裏切り、怠慢と責任を区別する光を投げかけてくれる母。
最北から最南の地の一粒一粒の土のなかにシリアを見出し、すべての家、村、都市のなかに、そしてすべての傷、涙、微笑みのなかに祖国を見出す母。
家族を築き、守り、祖国と社会全体を守る母へ。
私たちは今日、10年目を迎え、その間、新たな子らの世代が成長しました。それは母が最大限の努力を払って、その両親に最善で最高の価値観を育まねばならない戦争の世代です。
私たちは戦いに勝利しましたが、戦争は終わっていません。私たちの純粋は意志を勝ち取りましたが、対立は終息していません。母なるシリアよ、あなたは勝利の鍵、勝利の扉です…。あなたは祖国の翼です。祖国は挫けることなく、それによって力を得るのです。
最後に…。
母にできる最大のことは、祖国に帰属し、これを子らに伝え、祖国のために行動させ、献身させ、防衛させることです。
あなたの祝日に
今年もおめでとうございます。あなたは祖国です。
アスマー・アサド
2021年3月21日
AFP, March 21, 2021、ANHA, March 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2021、Reuters, March 21, 2021、SANA, March 21, 2021、SOHR, March 21, 2021などをもとに作成。
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