シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方、ガーブ平原を砲撃(2021年3月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるスフーフン村、ファッティーラ村、バーラ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアムキーヤ町、クライディーン村、アンカーウィー村砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフル・アンマ村を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャッバー村とウンム・バーティナ村を結ぶ街道で、バアス党の現地の支部長の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、この支部長が死亡、子供と兄弟1人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県12件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を1件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 26, 2021、ANHA, March 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 26, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 26, 2021、Reuters, March 26, 2021、SANA, March 26, 2021、SOHR, March 26, 2021などをもとに作成。

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