ロシア連邦安全保障会議は、クリミア共和国で爆弾テロを行おうとしたロシア人シャーム解放機構支持者2人を逮捕したと発表、シャーム解放機構はこれを否定(2021年4月9日)

ロシア連邦安全保障会議は声明を出し、クリミア共和国の首都シンフェロポリにある教育機関に爆弾攻撃を行おうとしていた1992年と1999年生まれのロシア人2人を逮捕したと発表した。

逮捕された2人は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構の支持者で、攻撃を実行した後、ウクライナ、トルコを経由してシリアに逃走し、同機構に加わろうとしていたという。

ロシア連邦安全保障会議はまた、逮捕された2人のアジトで爆発性物質、榴散爆弾製造用の部品、逮捕された2人、さらにはテロリストらとの間で交わされた文書と音声による指示書やメッセージを押収した。

RIAノーヴォスチ(4月9日付)が伝えた。

クリミア共和国は2014年のウクライナ騒乱、ロシアのクリミア侵攻を受けて、同年3月17日にウクライナ領のクリミア自治共和国とセヴァストポリ特別市が独立、翌18日にロシア連邦に編入された。

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シャーム解放機構の広報関係局(タキーッディーン・ウマル局長)は声明を出し、「占領国ロシアはまたしても、クリミアでテロ作戦を封じ、シャーム解放機構に所属するロシア人2人を逮捕したなどと主張してるが…、これまでにも同じ情報源から数十という噂やウソが発信されてきた」としたうえで、ロシア連邦安全保障会議の声明の内容を強く否定した。

また「こうした嫌疑をしばしば広めようとするロシアの狙いは、解放区の医療施設やコミュニティに対して新たな攻撃を正当化する口実を作り出すことになる」と非難、「真実を伝え、占領国ロシアの宣伝に追随しない」よう強調した。

AFP, April 9, 2021、ANHA, April 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 9, 2021、Reuters, April 9, 2021、RIA Novosti, April 9, 2021、SANA, April 9, 2021、SOHR, April 9, 2021などをもとに作成。

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