米主導の有志連合所属と思われるドローンがシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西を爆撃(2021年4月15日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市西を、米主導の有志連合所属と思われる無人航空機(ドローン)が爆撃した。

爆撃は、同地で活動する武装集団の車輌を狙ったもので、物的被害をもたらしたが、死傷者の有無は不明だという。

また、イドリブ市のコルニーシュ街道では、車に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

このほか、バーラ村近郊で「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線(シリア国民軍)の戦闘員2人が地雷に触れ、爆死した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市で、軍事治安局の兵士2人が、車に乗った正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

また、ウンム・マヤーズィン町とヌアイマ村を結ぶ街道で、シリア政府との和解に応じ、第4師団の主力部隊である「ガイス部隊」に従軍する元反体制武装集団戦闘員が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

死亡したのは、反体制武装集団司令官の1人だったヤースィル・アッブード中佐の弟。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタドムル市に近いワーディー・アブヤド・ダム一帯でカムア(トリュフの一種)を採取していた住民が地雷に触れて負傷、女性複数人を含む12人が病院に搬送された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県12件、ラタキア県4件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は19件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 15, 2021、ANHA, April 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 15, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 15, 2021、Reuters, April 15, 2021、SANA, April 15, 2021、SOHR, April 15, 2021、April 16, 2021などをもとに作成。

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