シリア軍拠点襲撃事件の指名手配者とその家族30世帯がクナイトラ県からトルコ占領下のアレッポ県北部に移送されるが、トルコ占領地側の通行所が受け入れ拒否(2021年5月20日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、5月1日にシリア政府の支配下にあるジャッバー村近郊で発生したシリア軍拠点に対する襲撃事件で指名手配となっていたウンム・バーティナ村の住民とその家族30世帯(150人)が、15日の軍事情報局と地元名士らの合意に従って、シリア政府が用意した大型バスでトルコ占領下のアレッポ県北部に向けて移送された。

 

30世帯は、アレッポ県アブー・ザンディーン村近くに設置されているシリア政府側の通行所を通過して、トルコ占領地に入ろうとした。

だが、トルコ占領地側の通行所がこれを拒否した。

指名手配者の家族は、シリア政府側の通行所とトルコ占領地側の通行所の間の緩衝地帯で野宿を余儀なくされた。

AFP, May 20, 2021、ANHA, May 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2021、Reuters, May 20, 2021、SANA, May 20, 2021、SOHR, May 20, 2021などをもとに作成。

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