政府支配下のダルアー県各所で大統領選挙に反対するデモとゼネスト、治安当局は弾圧せず(2021年5月25日)

ダルアー県では、オリエント・ニュース(5月25日付)、HFL(5月25日付)、ナバア・メディア(5月25日付)、アラビー・ジャディード(5月25日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(5月25日付)、シリア人権監視団などによると、シリア政府の支配下にあるダルアー市のウマリー・モスク前の広場で、5月26日に実施される大統領選挙に反対するデモが行われ、多数が参加した。

デモ参加者は「殺人者と共にいればシリア人に未来はない」と書かれたプラカードを掲げて抗議の意思を示した。

アラビー・ジャディード(5月25日付)によると参加したのは数十人。

これに対して、同サイトの取材に協力する活動家のムハンマド・ムサーラマ氏は、500人以上が参加したと述べた。

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また、タファス市でも数十人が選挙に反対するデモを行った。

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このほか、タッル・シハーブ町、ナワー市、タスィール町、タファス市、ムザイリーブ町、ヤードゥーダ村、ジッリーン村、フラーク市、ナーミル村、ムライハト・アタシュ村などで選挙に抗議するゼネストが行われた。

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一方、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサイダー町でシリア軍第5軍団の兵士2人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

AFP, May 25, 2021、ANHA, May 25, 2021、al-‘Arabi al-Jadid, May 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2021、HFL, May 25, 2021、Nabaa Media Foundation, May 25, 2021、Orient News, May 25, 2021、Reuters, May 25, 2021、SANA, May 25, 2021、SOHR, May 25, 2021などをもとに作成。

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