シリア政府の支配下にあるダルアー県ムザイリーブ町でダマスカス郊外県出身の住民1人が殺害される(2021年6月1日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるムザイリーブ町でダマスカス郊外県出身の住民1人(国内避難民(IDPs))が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がルワイハ村一帯で交戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区で砲撃戦を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県16件、ラタキア県13件、アレッポ県3件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, June 1, 2021、ANHA, June 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 1, 2021、Reuters, June 1, 2021、SANA, June 1, 2021、SOHR, June 1, 2021などをもとに作成。

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