地元部族らが抗議デモを呼びかけたのを受けて、5,000人からなるアサーイシュとYATの部隊がマンビジュ市に展開(2021年6月4日)

アレッポ県では、SANA(6月4日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するテロ撲滅部隊(YAT)の隊員約5,000人が、装甲車や四輪駆動車とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市に展開した。

シリア人権監視団によると、派遣されたのは4,000人以上。

部隊派遣は、地元の部族らがマンビジュ市およびその周辺の村々で金曜日の午後の集団礼拝後に抗議行動を行うよう呼びかけたことを受けた措置。

シリア人権監視団によると、ハドフード村などマンビジュ市近郊の複数の村で、生活状況の改善や徴兵制の廃止を求めるデモが発生した。

だが、部隊が派遣されたマンビジュ市ではデモは発生しなかった。

AFP, June 4, 2021、ANHA, June 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2021、Reuters, June 4, 2021、SANA, June 4, 2021、SOHR, June 4, 2021などをもとに作成。

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