カタール政府は声明を出し、同国がヌスラ戦線への数億ドルの供与において中心的役割を果たしてきたとの英『タイムズ』紙報道を否定(2021年6月5日)

カタール政府の連絡局は声明を出し、2021年6月4日付の英『タイムズ』紙の記事に関して「深刻かつ根拠のない主張」と非難し、その内容を否定した。

『タイムズ』紙は、カタール政府がシリアのアル=カーイダであるシャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)への数億米ドルにおよぶ資金供与とマネーロンダリングにおいて中心的な役割を果たしてきたとの追及を受けていると」報じていた。

同紙によると、匿名のシリア人9人が、英国ロンドンの高等法院に対して、カタールの2つの銀行、複数の慈善団体、ビジネスマン、政治家、公務員などに対して、「カタール王室の個人事務所」がヌスラ戦線への違法な送金システムの中心を担っていたとして訴えを起こした。

訴えられているのは、ハマド・ビン・ジャースィム・サーニー前首相、ロンドンのリッツ・ホテルのオーナーであるマーニア・アブドゥルハーディー・ハージリー氏ら。

AFP, June 5, 2021、ANHA, June 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2021、Reuters, June 5, 2021、SANA, June 5, 2021、SOHR, June 5, 2021などをもとに作成。

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