シリア人権監視団:国民解放戦線による報酬支払いが滞り、多くの戦闘員が離反しシャーム解放機構に参加(2021年6月21日)

シリア人権監視団は複数の独自筋から得た情報として、トルコの支援を受ける国民解放戦線の戦闘員への報酬の支払いが3ヶ月以上も滞っていることで、戦闘員の生活状況が悪化、多くが離反し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に参加していると発表した。

同独自筋によると、国民解放戦線は、戦闘員に対して毎月300トルコ・リラ弱(約40米ドル)を報酬として受け取ることになっていた。

だが、支払いは、3月以降滞り、多くの戦闘員の生活が困窮、職探しに奔走、500~700人が国民解放戦線を離反し、シャーム解放戦線に鞍替えすることを決断したという。

彼らの多くが国内避難民(IDPs)や強制移住を余儀なくされた人々。

シャーム解放戦線が戦闘員に毎月100米ドルの報酬を支払い、食糧物資なども提供していることが、彼らの決断の背景にあるという。

AFP, June 21, 2021、ANHA, June 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 21, 2021、Reuters, June 21, 2021、SANA, June 21, 2021、SOHR, June 21, 2021などをもとに作成。

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