首都ダマスカスでシリア軍兵士を乗せた中型バスが爆発し、乗っていた兵士多数死傷、イドリブ県で活動するアル=カーイダ系のフッラース・ディーン機構がダルアー県支援のために狙ったと発表(2021年8月4日)

ダマスカス県では、SANA(8月4日付)によると、マシュルーウ・ドゥンマル地区近くの共和国護衛隊住宅(マサーキン・ハラス)地区の入り口で早朝、シリア軍の兵士を乗せた中型バスで爆発が発生した。

SANAの記者が伝えたところによると、事故現場のデータは、爆発が電気のショートによる発火が原因であることを示しているという。

バスの運転手1人が死亡、乗っていた3人が負傷し、病院に搬送された。



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ドゥラル・シャーミーヤ(8月4日付)は複数の独自筋の話として、バスは、ダルアー県での2日間の任務を終えて帰任したところを狙われ、乗っていた兵士12人が死亡したと伝えた。

死亡した12人のうち、3人が士官(1人は大佐)、また別の士官2人も重傷を負ったという。

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この爆発事件に関して、シリアのアル=カーイダ系組織の一つでイドリブ県の反体制派支配地で活動するフッラース・ディーン機構が声明を出し、犯行を認めた。

「2度目となる苦難の急襲」と題された声明で、フッラース・ディーン機構は、「一連の苦難の急襲の一環として、ダルアー県における我らが同胞を支援するため」、バスを爆破したと主張した。

AFP, August 4, 2021、ANHA, August 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 4, 2021、Reuters, August 4, 2021、SANA, August 4, 2021、SOHR, August 4, 2021などをもとに作成。

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