アレッポ県では、ANHA(8月18日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市の中心街が何者かによる砲撃を受けた。
シリア人権監視団によると、この砲撃により、灯油街道、ヴィーラート通りに砲弾多数が着弾し、住民3人が死亡、多数が負傷した。
人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による砲撃か、シリア軍による砲撃かは不明だが、トルコ軍とシリア国民軍はこれまでシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるシリア民主軍の拠点などに対して砲撃を続けてきた。
一方、ANHAやSANA(8月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍は、アフリーン市が砲撃されたのを受け、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市と同地近郊のダイル・ジャマール村、ズィヤーラ村、アイン・ダクナ村、マルアナーズ村、マンナグ航空基地、スーガーニカ村、アキーバ村、マーリキーヤ村、イルシャーディーヤ村、シャワーリガ村、カンタラ村、カフル・アントゥーン村、スムーカ村、タッル・マディーク村、シャフバー・ダムを砲撃した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がタッル・タムル町一帯、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯の村々を砲撃し、女性1人と女児1人が死亡、女性と子供を含む12人以上が負傷した。
トルコ軍とシリア国民軍の砲撃はタッル・タムル町北に設置されているロシア軍基地一帯にも及んだ。
AFP, August 18, 2021、ANHA, August 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 18, 2021、Reuters, August 18, 2021、SANA, August 18, 2021、SOHR, August 18, 2021などをもとに作成。
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