ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西のアイン・シーブ村近郊にある軍事拠点を爆撃、シリア軍の砲撃によりバルシューン村で5人が死亡(2021年8月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市西のアイン・シーブ村近郊にある軍事拠点を爆撃した。

この軍事拠点はシャーム解放機構のものと思われる。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバルシューン村、バーラ村、ルワイハ村などをを砲撃し、バルシューン村で女性1人と子供4人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、トルコ軍憲兵隊が国境に設置したコンクリート製の壁に近づこうとした男性1人を殺害した。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月19日付)によると、殺害された男性は、トルコに不法入国しようとしていたところを撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県11件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を2件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 19, 2021、ANHA, August 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 19, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 19, 2021、Reuters, August 19, 2021、SANA, August 19, 2021、SOHR, August 19, 2021などをもとに作成。

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