ダルアー市ダルアー・バラド地区に立て籠もっていた武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーとその家族がトルコ占領地に到着する一方、ダルアー県各所で混乱続く(2021年8月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区に立て籠もっていた武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバー45人とその家族(女性と子供)34人を乗せたバスが、バーブ市に近いアブー・ザンディーン村の通行所を通過し、トルコ占領地に到着した。

なお、ダルアー市ダルアー・バラド地区には、依然として100人あまりの武装解除拒否者がおり、そのなかにはダーイシュ(イスラーム国)とつながりがある者も含まれているという。

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ダルアー県では、SANA(8月27日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区で「テロ・グループの残党」がシリア軍検問所を襲撃し、兵士1人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、ムサイフラ町とジーザ町の間に設置されている検問所に駐留するシリア軍部隊が地元の武装集団を要撃し、6人を殺害した。

殺害した武装集団メンバーのなかには、ロシア軍の支援を受けるシリア軍第5軍団の司令官1人を含まれているという。

ダルアー市マンシヤ地区でシリア軍が地元武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ムザイリーブ町とヤードゥーダ村の間に位置する灌漑地域一帯の平原、ダルアー市ダルアー・バラド地区各所を砲撃した。

このほか、クナイトラ県ガディール・ブスターン村出身の住民が、ナワー市西で正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, August 27, 2021、ANHA, August 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 27, 2021、Reuters, August 27, 2021、SANA, August 27, 2021、SOHR, August 27, 2021などをもとに作成。

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