アレッポ県では、ANHA(8月30日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市が砲撃を受け、ロケット弾数十発が各所に着弾した。
https://youtu.be/BL2NfgBPEkE
シリア人権監視団によると、砲撃はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域からのもの。
シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のいずれが砲撃を行ったか不明だが、灯油街道、ジャンディール交差点などに砲弾が着弾し、子供を含む住民5人が負傷した。
これに対して、トルコ軍とシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市一帯、同市近郊のバイナ村、フライビカ村、ダイル・ジャマール村、ズィヤーラ村一帯、アルカミーヤ村、タート・マラーシュ村、スーガーニカ村、マンナグ航空基地、カフル・ナーヤー村を砲撃した。
一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のハズワーン村でシリア民主軍に所属するハムザ師団が住居1棟を接収しようとしたが、住民の抵抗に遭い、戦闘となった。
この住居は、トルコ軍が拠点として使用していたが、数日前に住民に返還したが、ハムザ師団がこれを改めて接収しようとして衝突に発展したという。
**
ラッカ県では、ANHA(8月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線、ハーリディーヤ村、マアラク村、アイン・イーサー国内避難民(IDPs)キャンプを砲撃した。
トルコ軍はまた、M4高速道路を走行中の車2台を機関銃で攻撃した。
**
ハサカ県では、SANA(8月30日付)によると、ハサカ電力公社の技術復旧チームが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町の変電所に電力を供給する66K.F.送電線の復旧作業を完了した。
66K.L.送電線は8月24日のトルコ軍とシリア国民軍の攻撃によって破壊されていた。
AFP, August 30, 2021、ANHA, August 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2021、Reuters, August 30, 2021、SANA, August 30, 2021、SOHR, August 30, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.