武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの籠城が続くダルアー市ダルアー・バラド地区で激しい砲撃戦、住民やシリア軍兵士が死傷(2021年8月30日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、武装解除を拒否し、ダルアー市ダルアー・バラド地区で籠城を続ける元反体制武装集団メンバーに対して、シリア軍第4師団と親政権民兵が激しい砲撃を行い、住民1人が死亡した。

これに対して、元反体制武装集団メンバーも砲撃で応戦し、シリア軍兵士2人を殺害した。

なお、戦闘激化を受けて、8月29日頃から住民数百人がヤルムーク川渓谷方面に避難しているという。

一方、SANA(8月30日付)によると、武装解除を拒否し、ダルアー市ダルアー・バラド地区で籠城を続ける元反体制武装集団メンバーが、同地区周辺の住宅街やシリア軍の拠点を砲撃、シリア軍兵士4人が死亡、15人が負傷、民間人も女児1人とその母親1人が負傷した。

シリア軍はこれに対して応戦し、ロケット弾発射地点などを攻撃した。

AFP, August 30, 2021、ANHA, August 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 30, 2021、Reuters, August 30, 2021、SANA, August 30, 2021、SOHR, August 30, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.