ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県マアッラトミスリーン市一帯を4回にわたって爆撃(2021年9月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市一帯を4回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍もザーウィヤ山地方のマルイヤーン村を砲撃し、女性1人が死亡、子供1人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(9月8日付)によると、「テロ組織」が撃った砲弾3発が、シリア政府の支配下にある県北部のバイト・シュクーヒー村に着弾した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県11件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は15件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, September 8, 2021、ANHA, September 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 8, 2021、Reuters, September 8, 2021、SANA, September 8, 2021、SOHR, September 8, 2021などをもとに作成。

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