UAEのスハイル・マズルーイー・エネルギー・インフラ大臣は、ドバイ通商センターで開催されている第5回アラブ水利フォーラムに出席するためにUAEを訪問中のシリアのタンマーム・ラアド水資源大臣と会談し、水利、エネルギー分野などでの両国関係の強化の方途をめぐって意見を交わした。
ハリージュ・オンライン(9月23日付)によると、両大臣は会談で、連絡を継続し、両国の協力関係を強化することで合意した。
マズライー・エネルギー・インフラ大臣は会談で「UAEはとりわけ水利分野でのアラブ共同事業に信頼を寄せている」としたうえで、基幹セクターの民営化におけるUAEの経験の移転、経験の交換、ダマスカスの投資プロジェクトへの支援を行うことを歓迎していると述べた。
SANA(9月23日付)によると、マズライー・エネルギー・インフラ大臣はまた「シリアの復興に貢献し、開発を強化し、シリアを10年におよぶ戦争以前の状態に戻す用意がある」と述べた。
これに対して、ラアド水利大臣は、シリア政府が、インフラなどが甚大な被害を受けつつも、灌漑プロジェクトや農産物への灌漑用水の提供を無償で支援し続けていると述べるとともに、「ダム建設、灌漑網の整備を続けており、水道部門の監督と支援を完全なかたちで行っている」と強調した。
AFP, September 23, 2021、AlKhaleejonlin, September 23, 2021、ANHA, September 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2021、Reuters, September 23, 2021、SANA, September 23, 2021、SOHR, September 23, 2021などをもとに作成。
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